まなびのまとめ

読んだ本、考えたことのアウトプットの場として

【読書】種の起源(上巻) 著者:ダーウィン

 

種の起源(上) (光文社古典新訳文庫)

種の起源(上) (光文社古典新訳文庫)

 

 

有名な本ですが読んだことがなかったし、以前読んだ堀紘一さんの本の中でも紹介されていたので読んでみることに。

g-mako.hateblo.jp

 

種の起源は、進化論を提唱したというざっくりとしたことしか知らかなった。ただ、今回読んでみて、数多くの事例を挙げ、当時広まっていた「生物種は創造主によって個別に創造された」という認識を真っ向から否定して、持論を主張したことは並大抵のことではないということを感じることができた。

 

親が開業医だったこと、エジンバラ大学で医学を学んだが退学したこと、ビーグル号に乗り5年間探検や、標本収集などを行ったことなど、本人についての背景も解説にあり、ダーウィンという人についても多少知ることができた。

 

この航海により創造説から進化論説へ考えを変えるきっかけになったとあるが、本人としては驚きの連続だった航海だったに違いない。今の社会でも皆が信じていることももしかしたら間違っている可能性だってある。すべてが間違っていると疑うことが正しいとは思わないが、伝統的な考え方や行動を疑うような姿勢は大事なことだと思う。

 

以下、メモ

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  1. 飼育栽培化における変異 
  2. 自然状態にある種における変異の生じやすさ
  3. 生存競争
  4. 自然淘汰
  5. 変異の法則と成長の相関作用
  6. 移行の問題
  7. 本能
  8. 雑種形成
  9. 地質学の記録にみられる不完全さ
  10. 生物が時代と共に変化し、地質学的な系列をなしていること
  11. 生物の空間的分布
  12. 生物の地理的分布
  13. 生物の分類

一見すると、自然は喜びで輝き、この世には食物があふれているように見える。しかしそう見えるのは、のんきに囀っている小鳥のほとんどは虫や種子を食べて生きており、常に殺生をしているという事実に目を向けていないか忘れているから

確かにその通りだと思う。命を狙われたり、衣食住が安定しているからこそほとんどの人は呑気に自然を見ているのかも知れないが、自然は弱肉強食の世界で常に食う・食われるの連続のはず。

 

有利な変異は保存され、不利な変異は排除される過程を、私は自然淘汰と呼んでいる

補足:

ラマルクの進化論:獲得形質の遺伝で定向性を持つ

ダーウィンは環境に適しただけの受動的な考え方

http://www.obio.jp/voy/archive/m-2001/mowton-004.pdf

 

自然淘汰は飛躍せず、少しずつゆっくりと前進することしかできないのだ