【読書】30代から大きく伸びる人の勉強法 著者:堀紘一さん
ハーバードビジネススクールでの勉強方法や試験対策などの工夫を聞くと、どのようにしたら目標を達成できるのかを考え続けて行動したのだなと強く感じた。
また、勉強をするときに鉛筆は後で削れとの話は興味深く、何事もほかの関係ないことに気をとらわれず、まず始めることの大切さも気づかされた。
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大学に入るまでの勉強法は暗記力と計算力を伸ばしてきたものだが、社会人に入って必要とされるのは「どんな局面でも、最善の答えを自分で考えられる能力」。
戦時の勉強法:大学入試や資格などゴールが決まってるもの
‐>過去問をあさり、出題法則を見つけた
平時の勉強法:目的やゴールを自分で設定するもの
企業が不況の時に行う戦略
- リストラによるコストダウン
- 弱いものいじめ(i.e. シェアを買いにいき、下位の同業他社をつぶす。M&A)
社会状況を変えられないならできることは労働価値を上げ、会社が手放さない人材になること。できることは
- 新たな経歴を作る
- 能力を高める
- 人的ネットワークを構築する
2を高めれば1と3はついてくるものではないかと。
弱者にとって学ぶことは光を見出すこと。
実語教に、人学ばざれば智なし、智なき者は愚人なりとあり。されば賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとに由って出来るものなり
つまり、学ぶことは生き残るための努力だけでなく、自分が望む場所にまで自分を連れて行ってくれる魔法の杖だとのこと。
大中小の目標をまず立てる
大目標:30年、40年後の理想
中目標:大目標を実現するための目標を10年単位くらい
小目標:1年、2年で達成できる目標
堀さん自身は40代まではインプット(努力や学習)とアウトプット(地位や収入)が見合わなくてもよいと思っていて、49歳までは必死に努力すればいいと決めていたらしい。
大目標に限らず、人生のあらゆる目標は地位や年収で立てるべきではない。これは私の経験則からだけでなく、自分のスキルや教養、人間性などの能力向上を目標にしたほうが、結局は報われる確率が高いものだし、人の生き方としても理にかなっている。
これはほんとその通りです。直近の会社での評価がどうであろうとも持続して努力できる人は強い。
能力向上の最大のコツは、思い込まないこと、決めつけないことである。そう、柔軟性こそ成長の源泉なのである。
早稲田大学の坪井善明教授による人間の七つの能力
- 論理力
- 構成力
- 暗記力
- 直観力
- 計算力
- 想像力
- 自己実現力
20代30代での評価は暗記力と計算力のみで評価されていることが多く、学歴社会が評価しているのもこの2つの能力のみ。
学習効果を上げる9つのこと
- 自ら求める:受け身ではない学びの姿勢
- 鉛筆は後で削れ:まず始めることが大切
- 勉強の習慣化:習慣化すると、苦ではなくなる
- 自分にあった勉強のリズム:50分勉強して10分休憩など (テレビリズムは13分の放送とコマーシャル。講演をするときは13分に1回話の山場を作ることを意識してる)
- 五感をつかう:教科書を読みながらメモ、メモを声に出す
- 創る練習をする:5文の文章にも起承転結がある。ストーリー構成力を意識。お店を開く場合でもお客さんがどのようなストーリーを求めてくるのかなど考えることができる
- すぐに役立つものは効用が小さい:腰を据えて勉強しろとの心構え
- 観察力を磨く:物事をよく観察する、人の話をよく聞く、とあるがこれで磨けるのかな。。。
- 何がぷっつんしない:休むのはいいけど継続する。中国語の日記ぷっつんしてしまった。。。
素直さは学習能力の最重要な資質:誰からも学ぼうとする姿勢を持ち続けること
本の紹介
- 大空の侍 著者:坂井三郎 これは昨日買ったので読みます
- 愛するということ 著者:エーリッヒ・フロム
- 種の起源 著者:ダーウィン これも読まねば
- 失敗の本質 著者:戸部良一・野中郁二郎ほか
- 武士道 著者:新渡戸稲造
- 忘れられた日本人 著者:宮本常一
- 空気の研究 著者:山本七平
- ガリア戦記 著者:カエサル
- 氷川清話 著者:勝海舟
- 友情について 著者:キケロー
- ロミオとジュリエット 著者:シェイクスピア
- 罪と罰 著者:ドストエフスキー