まなびのまとめ

読んだ本、考えたことのアウトプットの場として

【読書】2020年6月30日にまたここで会おう 著者:瀧本哲史さん

 

瀧本さんが2012年6月30日に東京大学で講義した内容がまとまってある。

その場にいるような臨場感があり、読みやすい。

29歳以下を対象としていたとのことで、2012年は私も大学生。

心を動かされるような講義に参加できる当時の人たちをうらやましいと思う反面、

このように参加していなかった人が本という形で知れるのは大変ありがたい。

来年30歳になる年だが、自分の人生をどう生きていきたいのかを再度考えるきっかけに。

とりあえず中国語はがんばらないと。

以下本の内容 

武器としての教養を配りたい

自分の頭で考えられない人は「コモディティ(替えの利く代替)」として買いたたかれる。 

 現代社会の基本ルールは、資本主義・自由主義・民主主義。どれも自分の頭で考え、決めることが最重要であり必要である。

本がどれだけ読まれたかより、本を読みどれだけの人が行動に移せたかを重要視している。

最重要の学問は「言葉」

教養の役割:ブルーム氏「他の見方、考え方があり得ることを示すこと」

学問は答えを知ることではなく、新しい視点を手に入れること

教養の中で一番に学ぶべきことは「言語」:「ロジック」と「レトリック」

*レトリック:言葉をいかに魅力的に伝えるか

パラダイムシフト

天動説から地動説への大転換:世代交代によっておきた。

「世の中が変わらない」と思っているかもしれないが、

下の世代が正しい選択をし続ければいつか必ず世の中は変わる。

アンカリングの魔力に騙されるな

学生会館の利用時間の大学より短くするといわれた際のケース。

アンカリング:「人は金額や条件、枠組みを相手から提示されると、そこを基準に考えてしまう」

相手の利害を分析する:サイボウズの例(懇切丁寧な設計で差別化)

ベンチャーは3勝97敗

小さい場所から挑戦。仲間は増やせる。

人生は失敗しても経験を増やすことで成功例が出てくる。

「政治家は頭が悪い」というなら自分でなればいい。

できないなら見込みがありそうな人を支援する。

質疑応答
  • 質問はへぼくていい。ほかにわからない人がいるはず。
  • ツイッターを使う理由:ニッチな人と関われる一番いいツール
  • 参加者で将来失敗する人に対してのアドバイス:「自分はたまたま成功したに過ぎない」と思って、隣の席にいる「たまたま失敗した人を助けてあげる」
  • 30歳になる人へのアドバイス:30くらいになってら自分のチップをどの辺に置けばいいのか見えてるはず。見えてないなら先に決める。置くべきチップが見えてる人は自分より若い人をバックアップしてほしい。
  • 企業のアイデアはパクられないのか:どんなアイデアでもほかに考えている人はいる。実行力が大事。さらに、自分がやるんだという信念が大切。情熱がある人に人はサポートする。
  • 人に盗まれないものとは:その人の人生、挫折、成功は盗めない。その人にしかないユニークさこそが一番盗めないもの
さいごに

Do Your HomeWork:今いる場所で自分ができることをトライ&エラーで挑戦してみよう。8年後の同じ日にまた集まりたい。みんながどのような挑戦をして発見があったのかの答え合わせをしよう。まだ若いからまだいろんなことができる可能性がある。40代になると「自分の人生は今の延長上」と感じる人が多い。

bon voyage、フランス語で「よき航海をゆけ」。

「自立した人間たちのあいさつ」を覚えておいてほしい。

君はどうするの?人生の主人公は自分。